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第17回 紙箱の寸法を出すには図面が必要です!
こんにちは。
印刷営業歴20年で取り扱った印刷物10,000点以上の福富です。
はじめて紙箱をオリジナルで作りたいと思ったあなたへパッケージ印刷屋さんに見積をお願いする際に
必要な知識を印刷営業歴20年の目線で詳しく解説していくシリーズブログをお届けします。
印刷事故を無くし快適に紙箱を作る為には、注文する側される側の知識と意思疎通がとっても大事。
お役に立ててもらえれば嬉しいです。
今回のテーマは「 寸法 」紙箱の見積をする為に、まず絶対必要な情報が5つあります。
その1つが「寸法」で、紙箱を作るためにどのくらいの紙が使われるのかを算出するために必要な情報です。
縦○○mm×横○○mmという情報が必要なのですが紙箱は立体物の為、図面を引かないと正確な寸法は出せません。
CADソフトなどを持たれている方であれば自前で引いて算出するということもできると思いますが
手っ取り早いのは見積をお願いするパッケージ印刷会社へ図面設計を頼んでしまうこと。
紙箱の見積をする為には図面が無いと見積もれないので、見積を依頼されたパッケージの印刷会社は見積用に
社内で図面を引いてしまいます。
ですので自分で図面を引けないという方は、図面作成ごと見積もり依頼の際にお願いするのがベストだと思います。
ちなみに正しい図面を引いてもらうために必要な情報は下記の2パターンあり
【1】中身(商品、製品など)を印刷会社に送って図面設計してもらう。希望の「形状」も伝える。
【2】箱の「 幅 × 奥行 × 高さ 」と希望の「 形状 」を伝えて図面設計してもらう。
と、いった具合で【1】が圧倒的におすすめです。
中身(商品や製品など)がどうしても用意できないという場合は【2】でも製図できますが、正確な図面にはなりませんので
最終的には中身を用意してもらって、もう一度 製図し直すことになります。
中身がほしい理由は中身に合わせて設計ができて実際の用紙でサンプルカットし、入れてみることができるからです。
中身を入れずに机上計算だけで設計して、実際の商品になったときに箱に中身が入らない、強度が足りないなんてことに
ならないように、ちゃんと中身が入る図面を最初から設計しておくことはとっても重要です。
「形状」はたくさんあるのですが、主だった形状で4つ、ある程度覚えておくと便利です。
他にも、エジソンケースや4コーナーなどたくさん種類がありますが、厚紙やダンボール合紙をする化粧箱のパッケージ印刷では
『 キャラメル 』『 地獄底 』『 ワンタッチ 』『 ふたそこ型 』『 N式 』の5種類が最も多い形状です。
それではまとめです
・寸法は使う紙の面積を出すために必要。
・図面が必須でなので印刷会社に製図を頼もう。
・中身を送って製図してもらおう
・形状は主だったものを覚えて希望形状を伝えよう
と、こんな感じでしょうか?
ではでは、また次回もお楽しみに!