広島県東広島市 | パッケージ印刷・紙器印刷加工・包装紙・箔押し加工

お問い合わせ

コラム

第16回 関係性をつくる見積依頼書

こんにちは福富です。
今回は、前回に引き続き『 関係性をつくる見積依頼書 』についてです。
 
まず、前回ご紹介した見積もり依頼用のテンプレートを再度貼っておきます。
コピペして使ってくださいね
 
━━━(見積依頼書)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
・品  名:○○○○○○
・管理番号:○○○○○○
 
■ 寸法:刃渡り ○○○ × ○○○ mm
■ 用紙:用紙名 ○○○○○○○○kg) 用紙重量(○○g /㎡)
■ 印刷:表 → 色 / 裏 →
■ 加工:・表面加工( ○○○ )
 
■ 数量:○○○○枚、○○○○枚、○○○○
・納期:日(厳守・○○頃)
・色校正:(有・無し) 色校方法(○○校正)
・希望予算:単価 ○○円程度
・箱の用途:○○○○○○○○○○○○○○○○
 
【 添付データ 】
・デザイン確認用のPDFデータ(途中段階のものでも大丈夫)
・図面データ(あれば添付・無ければ作成依頼)
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
『 ■ 』の項目は、見積もり依頼するための必須項目
『 ・ 』の項目は、この情報があったらいいね!という項目です
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 

■ なんで印刷物って価格が各社ちがうのか?

皆さんはパッケージ印刷に限らず、チラシなどを印刷会社に見積もり依頼したことはありますでしょうか?
印刷会社ごとに同じ印刷物なのに、随分価格が違うなと感じたことがあるかと思います。
その理由には色々あるのですが、ひとつの大きな理由として「 相手の事がわからない 」から、というのがあります。
 
例えば色校正などは、出来上がりの色味が成り行きでよければ、必要の無い工程になりますし
事前に確認したいという要望があれば、必要な工程ということになります。
 
見積もりを受け取る人と、見積もりを提出する人の認識の問題ですが
パッケージ印刷なんだから色校正はするのが当たり前でしょ?」という人もいれば
色校正は別途、必要な時にだけするのが当たり前でしょ?」という人もいます。
 
常識は人によって違いますので、印刷会社としては「もし色校正が当たり前と思っている人だったら?
色校正は無料でするのが当たり前だと思っている人だったら?
とか
入校データの不具合があったときにデータ修正するのが当たり前だと思っている人だったら?
色校正がNGだった際の変更費用は NGだった内容によって違うんだけど それを聞いていないと言われたら?
などなど「 相手の事がわからない 」ことによる不安はたくさんあるわけですね。
 
ですから事前に考えうるトラブルを考えて『 そのトラブルを回避するための費用を見積もりに盛り込んでおかないと 』と
考えて、ちゃんと意思疎通できていればかからない料金が加算されて高くなってしまったりします。

■みんなが安心して仕事を進める為に

どうでしょう? この誰も幸せにならない状況…
見積もりをもらう側としても納得ができないし、見積もりを出す側としても不安がいっぱい
そもそも本来進むはずのお仕事がコストが合わずに無くなってしまうかもしれません。
この「わからない」ことが関係性を作っていく上で、大きな壁になっていってしまいます。
 
さてさて、それを解決する為に一番大切な事は、事前にしっかり意思疎通をする事必要な情報をもれなく伝え合う事
お互いが安心してこういう仕様で進めていきましょうね とお約束できるようになります。
 
とはいえ、パッケージ印刷で必要な情報は膨大にあります。福富もエクセルの表で作ろうと何度も試みましたが
20年経ってもうまくはいきません。理由はすべてのお仕事がオーダーメイドだから10,000点の印刷物があれば
10,000点のパターンがあるので、すべてをもれなくカバーできる表となると不要な情報が入りすぎて
現実的なものにはなりませんでした。
 
そこでパッケージ印刷の見積もりに必要な要点だけをまとめたのが関係性を築く見積依頼書というわけです。
書き方にはレベルが3段階ありまして、レベルを上げるごとにより深く意思疎通できるようになっています。
 
レベル1:見積もりに絶対必要な情報を伝える
レベル2:添付データがあると印刷会社はものすごく安心する
レベル3:補足情報があると有効な提案をしてもらえる
 
ぜひうまく活用していただいて幸せなパッケージ印刷の見積り依頼をしていただければと思います。
次はそれぞれのレベルごとに詳しく解説していこうと思っています。
 
次回もお楽しみに!

トップへ