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第10回 これだけ覚えてトラブル防止!【 表面加工編 】

こんにちは 福富です。
皆さんは表面加工と聞くと、どんなイメージがありますか?
『 表面をツヤツヤに綺麗にする加工? 』『 防水加工? 』『 何かを表面に貼る? 』
 …と、一般的には大体こんなイメージでしょうか?
 
今回は表面加工について、ざっくりと解説して行こうと思います。
詳しく書くとすごく奥が深いので、今回は最低限コレだけおさえておけばOKという
重要なポイントだけをかいつまんでお伝えしようかと思います。
 
表面加工を侮ると、印刷事故に直結して思わぬトラブルに継ってしまいます。
そうならないためにも、今回の記事を読んでみてくださいね。
 

 表面加工の種類

 
・印刷と同時におこなう加工(インライン)
インラインの加工は、印刷と同時にできますので納期が早くコストも抑えられます。
 
・印刷した後に別ラインで行う加工(オフライン)
オフラインの加工は、印刷のインキが乾いてから改めて別の専用の機械にかけます。
そのため納期がかかりコストも割高になってしまいます。
しかし、インライン加工に比べて加工できる種類が豊富です。
 
それぞれの加工の詳しい説明はこちらをご覧ください。
 
他にも種類がありますが、この上記7種の加工はパッと見ただけでも違いがわかる主だった加工だと思いますので
とりあえず、この上記7種類だけは覚えておくと便利です。
 

 表面加工の選び方のポイント

 
さて、表面加工を選ぶ際ですが絶対に考慮しないといけないポイントがあります。
風合い 】【 強度 】【 コスト 】…の3つです。
 
【風合い】
風合いの変化はデザインに最も影響を与えるもので、ツヤツヤに光らせたいか、マット(ツヤ消し)に沈ませたいか
高級感を出したいか、デザインの目的に応じて最適な視覚効果を与える表面加工を選びましょう。
 
【強度】
この【 強度 】が表面加工を選ぶ上で、一番大切だと思っています。
せっかくキレイにできたパッケージなのに、店頭に輸送しただけで表面に傷がついてしまったら悲しいですよね。
輸送するパッケージについては表面加工は必ず行いましょう。
 
摩擦性能は次の順番で強いものになります。
(並)OPニス・マットニス・マットコート
(やや強)グロスコート・プレスコート
(強い)PP貼り・マットPP
 
それと、あわせて覚えておいていただきたい重要ポイントがあって
表面の傷やスレが目立つ色がある 】ということです。
 
黒色 】や【 紺色 】は特に、ちょっとした傷やスレでも目立ちやすい色で
特に【 紺色 】は、すごく危険です。ベタ印刷するときには、特に注意してなるべく強度のある
表面加工を選ぶことが大切です。
 
【コスト】
良い(強い)加工になればなるほどコストが上がります。
特にPP貼りやマットPP貼りは、印刷用紙の表面にPPのフィルムを貼ります。
ですから高級感があり強度も最強クラスですが、コストは他の加工に比べて随分上がってしまいます。
用途を満たす風合いと強度で、もっともコスパのいい加工を選ぶことが重要です。
 
『 強度が心配だから 』と、何にでもPP貼り加工ができれば最高なのですが
コスト的に、なかなかそうもいかないのが現実です。
そういった際には、次のような工夫で乗り切ることもあります。
 
・グロスコートに梨地エンボスなど  エンボス加工を組み合わせることで、擦れたときでもスレが目立ちにくくする。
・輸送用の段ボールをキツめに設計して  輸送時に微振動が起きにくくする。

など…表面加工の特性を知って、あなたのパッケージに最適な加工を選んで適正なコストで加工してくださいね。
 

実際に表面加工を見てみよう

 

 
ここでご紹介した7種類の表面加工を実際に行った
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気合を入れてつくった、まるで辞書のようなボリュームたっぷりの一冊です。
きっとお役に立てるかと思います。
 
いかがでしたか?
パッケージとスレのトラブルは本当に多い問題です。
「擦れ(スレ)」の話をしたらムズムズしてきました…いつかまた詳しくご説明しますね。
 
それでは、またお会いしましょう 次回もお楽しみに!

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