COLUMN印刷ラボ
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第25回 納期は最初に共有しよう
今回のテーマは「納期」
紙箱の見積を依頼するときに、最初に意識して伝えておくと後ですごく効いてくるポイントが6つあります。
その1つが納期が決まっているものは先に納期を伝えておくこと
せっかくの印刷物も必要な時に必要な量がなければ、役に立ちませんよね。
納期が決まっているものであれば、最初に印刷会社と共有することで完成まで十分に時間があるのか、無いのかがわかります。
納期は印刷物にとって最重要ポイントです
私の経験ですが納期についてお客様とお話することは大体、最後になることが多かったです。
良いものを作ろうという気持ちで進行すると、お客様も印刷会社もどうしても印刷物の仕様や内容、価格に気持ちが
いきがちですよね。しっかりと打ち合わせをしてOKになって『 よし印刷開始!納期はいつまでに? 』となった段階で
納期が かなり迫っていた、なんてことがよくありました。
納期は印刷物にとって一番大切なポイントです。どんなに良い印刷物でも、必要な時に間に合わなければ価値が無くなる。
納期で慌てることが無いように、今では最初に納期が大体【 いつ頃までに間に合えばいいのか 】を
お聞きするように心がけています。
なぜ納期を先に言っておくといいの?
紙パッケージを作るためには、お見積りがOKになってからも、たくさんの打ち合わせやチェックを繰り返していきます。
そして、ようやく『 じゃあこれでOKなので印刷に取り掛かってください 』の意思表示を、あなたからいただいて
はじめて印刷作業がスタートします。
データ確認や仮刷りなどをもとに、指示した通りであるかどうかを確認していく作業を【 校正 】と言いまして
『 OKです 』と意思表示していただくことを【 校了 】と言います。校了いただいてから印刷会社は印刷を開始して
納期までに印刷物を仕上げていくという流れでパッケージは作られていきます。
では、この【 校了 】をいただくまでの作業日数ですが、何日くらいかかると思いますか?
『 校了まで何日くらいかかりますか? 』と、お客様から聞かれることがありますが、これにお応えすることは
とても難しいんです。校正にかかる期間は確認をどのように進めていくかによって大きく違います。
完全データ入稿で念校(念の為の校正)を、PDFデータでお返しするだけであれば、1日あれば可能だったりしますが
データチェックで不具合が発見された場合の対応や、色校を別途やりたい場合などは数日から数週間かかるなんてこともあります。
ですので納期まで十分あると思っていても、あっという間に期日が来てしまうこともあります。
見積段階で先に納期を印刷会社に伝えておくと…
・その納期で今から始めて間に合うのか?
・間に合うけれどタイトなスケジュール管理が必要なのか?
・十分余裕を持って進められるのか?
といった大まかなイメージを共有することができます。
よほど無理な納期であればお見積りの回答の段階で、納期が間に合わないということを教えてもらえるかもしれません。
後から納期スケジュールが厳しいことがわかるよりも、早い段階で把握できることで早く対処ができます。
納期は最初に共有しておくことで、後からの納期トラブルを防止しましょう。
今回のお話は以上です。
それではまとめです
・印刷物にとって納期は最重要ポイント
・「納期」が分かっているものは最初に伝えておこう
・納期が難しいが早めに分かれば 早めに対応策も打てる