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第8回 効果的に箔押しをするコツを大公開!
こんにちは!大洋印刷の福富です
今回は 特別編 『効果的に箔押しをするコツ 』をご紹介します。
このコラムを読んでいただくことで 箔押しするときの無駄なコストを減らし
効果的かつお得に コツが理解できるようになりますので
箔押しをデザインの一部として取り入れることがやりやすくなり
効率的に箔押しを使って訴求力のあるパッケージをつくっていただきたいと思います。
第8回 効果的に箔押しをするコツを大公開!
皆さんは、箔押しって聞くと「加工費が高い」というイメージがありませんか?
「効果はあるんだけど、そこまで費用がかけられない」というクライアント様からの声が聞かれます。
箔押しをすることで陳列されたときの訴求力は格段に変わりますが
あまりにもコストがかかってしまうと「やっぱりやめておこう…」となってしまいます。
せっかくのアイデアがコストアップが理由で実現できなくなるのはもったいない…
ということで箔押しコストを下げるコツをご紹介します。
まず、先に少しだけ箔押しの費用についてお話させてください。
箔押しの料金は大きく分けて3つの費用から成り立っています。
1.箔用凸版料金・・・・・・いわゆる「版代」にあたるもので初回にかかります。
2.箔フォイル使用料金・・・箔フォイルの消費量に応じた いわゆる「材料代」です。
3.作業料金・・・・・・・・実際に箔を打つ作業料金。私たちのお給金ですね(笑)
このうち1「箔用凸版料金」と2の「箔フォイル使用料金」は
箔押しする面積に応じてたくさん材料を使いますので
面積が広くなればなるほどコストが上がります。
ということは、逆の発想をすると無駄な部分を削ぎ落として
重要な部分にだけ箔押しすることで大きくコストカットをすることができるんです。
具体的な例としては
パッケージの上下に金箔押しのラインを入れることで高級感を出す意図のデザイン案です。
天面と正面にワンポイントのロゴが入りますね。
非常に高級感が出せるので人気のデザイン要素です。
こういったデザインの場合、箔押しの費用に影響する面積は下図のようになり
パッケージの面積のほぼ全体が箔押し面積になります。
これだと面積が広いため、かなり高額な費用がかかってしまいます。
そこで次のような状態で箔版を変更します。
商品が陳列されたときに最もお客様の目に触れる「正面」と「天面」にのみ箔押しして
陳列されたときには見えなくなる「側面」「背面」の箔を無くし、印刷に置き換えるという案です。
これだと箔押し面積は
なんと箔押し面積は4分の1に!
箔用凸版料金と箔フォイル使用料金のコストも約4分の1に削減されます。
陳列されたときはどうかというと、購入される方々の目にはどちらも同じ見た目で訴求できるんですね。
いかがだったでしょうか?
箔押しのコストが削減されれば、表面加工や特色など よりいっそうの高付加価値を与える加工に
費用をまわしたりすることもできますよね。
まとめ
箔押しのコストダウンのポイントは「面積」にあります。
最適な面積の箔押しで最大の効果を生み出してくださいね。
このコラムでは、印刷営業歴20年目の福富がデザイナーや企画制作者の方々に
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