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コラム

第30回 初めて紙箱の図面設計を依頼したい

はじめて紙箱をオリジナルで作りたいと思ったあなたへ紙箱の図面作成(設計)を
パッケージ印刷会社へ依頼する際のポイントを解説します。
印刷事故を無くして快適に紙箱を作るためには、注文する側される側の基礎知識と意思疎通がとても大事です。
 
今回のテーマは「図面作成の依頼方法
紙箱をオリジナルで作る為の第一歩【 図面の作成 】から始まり、図面が正しく作成できていないと
その後の工程がすべて無意味になってしまいます。
そういった点でパッケージ印刷会社に図面作成を依頼するのは、とても安心です。
では、どのように依頼すればよいのでしょうか?
 

図面作成を依頼するときのポイントは?

 
紙箱にとっての大きな役割は【 中身(製品)を安全に収納して消費者のところまで運ぶ 】こと。
入れたい中身が用意できる場合には、それをパッケージ印刷会社へ送り中身に合わせて設計してもらうのが
一番確実な方法となります。
もし仮の寸法だけで進めて紙箱と中身の収まり具合がうまくいかない場合は、中身の破損や変形してしまったりといった
問題になりかねません。中身に合わせピッタリの設計をすることは、とても大切です。
 
図面作成の依頼をする時は【 中身(製品)をパッケージ印刷会社に送って設計 】してもらいましょう。

 

中身(製品)を送る時の注意点

 
① 箱に入れるモノを全て用意する
後になってから『 コレも入るんだった!』とならないように、内容物はすべて用意しましょう。
内容物が液体のモノでも、ちゃんと入ったもの【 本番(販売時)と同じモノを用意 】しておくのがポイントです。
例えば、瓶に入ったドリンクの場合
 ● 瓶だけでキャップが閉まっていない →  高さが本番と違う
 ● 中身の液体が入っていない → 重さが本番と違う
ということになり、本番と違う中身に合わせて設計してしまうと いざ、本番の中身を入れたときに
入らない 】【 強度が足りない 】といった致命的なミスにつながります。
 
② どのように入れたいのかイメージを伝える
横に寝かせて入れたいのか、立たせて入れたいのか? 希望を伝えましょう。
もちろん『 入れ方は おまかせ 』で設計することもできますが、ざっくりとした希望でも結構ですので
ご指示いただいた方がイメージに合う設計をすることができます。
 
③ 輸送方法や用途の説明などもあれば、なおよし
例えば【 輸送用のダンボールへ『 縦に3ケース入れて発送 』する 】などの情報は重要です。
一般の方にはイメージしにくい要素かと思いますが、そういった場合には お気軽にご相談ください。
その用途を考慮した設計ができるかどうかは、実際にご使用いただく際の思わぬトラブルを
未然に防止することにつながります。
 
以上の3つの手順で【 送付 】と【 ご希望の伝達 】を進めるとスムーズです。
 

中身が まだ出来ていない時は どうすればいい?

 
ここまで【 中身を送ろう 】というお話をしましたが、新しい商品の場合は【 設計段階で未だ中身が出来ていない 】
という事がよくあります。その場合はどうすればいいのか、注意しないといけないポイントをお伝えしますね。
 

中身ができてないけど…箱の設計は進めないといけない…

 
① 中身が出来てから設計を進めたら問題があるかを考慮
スケジュールがなんとかなりそうであれば、中身が出来てから設計を進めることがおすすめです。
 
② 中身ができてからではスケジュールが間に合わなくなる場合は、ダミーを用意
ダミーは本番となるべく近いもので用意し、本番の中身が出来た時には必ず設計した箱に入れてみて
中身と箱の双方に問題が無いかを確認しましょう。
ダミーも用意できずに中身の寸法だけで設計を進める場合は、デザインデータを図面にはめ込んだりする事で
後からの大変な修正作業が発生します。
その為、極力本番の中身の完成を待ってから、その後の作業を始める事をお薦めします。
 

中身無しで設計したときの注意点

 
よくある事故の例を2つご紹介。
お読みいただくと注意するポイントが見えてくると思います。
 
① 仮の設計である事を忘れて、そのまま紙箱を作ってしまった
紙箱づくりは数ヶ月に渡って行われることが多く、何ヶ月も前に設計した図面を取り出して作業を再開する
ということがよくあります。設計した際にはっきり覚えていても、数ヶ月後に思い出せるという確証はありません。
仮設計であるということをしっかり記録しておいて、なるべく早い時点で本番の中身で確認を行うようにしましょう。
 
② 図面の取り間違い
仮の図面は、いってみれば間違っている図面です。間違っているものを保管することは大変危険です。
例えば何ヶ月も経ち記憶に無くなった頃に、慌てて図面を取り出したとしたら、その図面が正しいものかどうかを
確認することはとても難しいものです。
取り違いがおきないように、複数人でチェックするなど保管方法を決めておき十分注意しましょう。
 
それではまとめです。
・紙箱の図面設計を依頼する時には中身を送ろう
・中身は本番と同じものを用意しよう
・中身が用意できずに設計する時には十分注意しよう
 
最後までお読みいただいき ありがとうございます。
パッケージ印刷について知りたいネタがございましたら、ぜひ教えてくださいね

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