広島県東広島市 | パッケージ印刷・紙器印刷加工・包装紙・箔押し加工

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コラム

第27回 希望予算

今回のテーマは「希望予算」

 
どんなに良いパッケージでも、予算に合わなければ作ることができず、そのロットでは無理でも
このロットなら可能とか希望予算を実現する方法もあるかもしれません。
 

印刷物の予算を考える3つの要素

 
印刷物にかけられる予算が、いくらなのかは売りたい商品によって様々です。
でも1つ言えることは、その商品の販売価格よりも高かったら話になりませんよね?
1,000円で販売したい商品なのに500円もパッケージ印刷料金にかけるわけにはいきませんので
パッケージ印刷は、販売したい商品を包むものとして機能するものですし販売価格に対して
何%以内でおさえなければならないという希望予算が必ず存在します。
 

ロットで考える

 
印刷物は、たくさん作れば作るほど【 単価 】が安くなるという性質があります。(※詳しくはこの記事で解説しています)
しかし、たくさん作ると在庫が増えてしまいます。年間1,000個販売を予定している商品なのに、単価が下がるからといって
10,000枚のパッケージを作ることはできません。
販売価格と在庫量の丁度いいところを探すことは、とても大切なことです。
 

見た目の訴求力で考える

 
また販売したい商品が、その価格に見合った姿になることを手助けすることもパッケージの役割です。
1,000円の商品が1,000円に見えるように…5,000円の商品は5,000円の商品に見えるように仕様を決めていく必要があります。
コストを下げることは重要ですが、販売価格に対して釣り合わない見た目にならないようにすることも大事です。
 

強度で考える

 
最後にパッケージは、商品を安全にユーザーの方々の手元まで輸送する手段でもあります。
途中の輸送方法で破損したりしないように配送条件にあった強度を確保することも必要です。

 

希望単価から逆算しよう

 
ロット・見た目・強度のそれぞれの要素のバランスをとりながら、希望予算にあわせた単価で
パッケージを作るためにオススメの方法があります。
それは見積もり依頼するときに希望単価を伝えておくこと。
希望単価を書いていただくことで、その他の仕様を守った場合は『このくらいの単価になりますが
このような仕様に変更することで希望単価になりますよ』という提案をしてもらうことができます。
 
例えば、希望ロットが仮に60円だと伝えておけば1,000枚で4色印刷だと単価が70円だけど
ロットを1,200枚にして3色印刷にしたら単価60円になりますよという感じで
仕様を提案してもらえることもあります。
その提案が検討できるものなのかどうがを判断するためにも、そういった提案条件がもらえると
選択肢が増えて良い情報になりますよね。
 

予算範囲内で全く違ういい感じの仕様を提案してもらえるかも

 
希望単価を知ることで、全く違ういい感じの仕様を提案してもらえることもあります。
以前のパッケージ印刷は、オフセット印刷のような大量ロット生産が得意な印刷機で作ることが
ほとんどでした。ですので小ロット印刷でパッケージを作ると、随分と割高になり予算に合わない場合が
多かったのです。
今はオンデマンド印刷も普及してきて、小ロット印刷でも単価が以前よりも安く提供できる場合もあります。
 
また、印刷物の仕様は様々なパターンがありますので、例えば複数の種類がある印刷物であれば兼用箱を
オリジナルで1種類作ってシリーズ分けはシール対応にしたり、帯での対応をしたりすることでも
随分単価は違ってきます。
 
お客様の希望単価にいかにあわせた仕様を提案できるかを福富も随分取り組んできました。
様々な印刷機の特性を知って、どのような作り方をしたらお客様のやりたいことが実現できるかを考えることは
とてもやりがいのあるものです。
単価を出すことが見積りだと思いがちですが、お客様のやりたいことに沿った単価を出せるかどうかも
印刷会社の営業マンが提案していかなければならない重要なお仕事だと思っています。
ぜひ希望単価をご提示していただいて、可能な仕様を提案してもらうという普通とは逆の仕様での見積もり依頼も
試してみてはいかがでしょうか?
 
今回のお話は以上です。
 
それではまとめです。
・印刷物の希望予算は最初に伝えておくことをオススメ
・希望予算にあった仕様を提案してもらって、仕様と予算とのバランスを検討する材料にしよう

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