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第2回「表面加工」をしたら色が変わっちゃった?

こんにちは 大洋印刷の福富です。
 

第2回「表面加工をしたら色が変わっちゃった?」

 
印刷の立ち会いに行ってバッチリ色合わせをしたのに「表面加工」をしたら
色が変わったよ?
 
これは『印刷あるある』のひとつですね
 
印刷物の表面に加工を行う「表面加工」は風合いや性能(耐摩耗や防水など)を
もたせるものですが、中には「色味」に大きな影響がある場合があります。
 
特に気をつけないといけない加工が
● PP貼り
● マットPP貼り
といった「貼りもの」の加工です。
 
PP貼りは印刷物の表面に25〜30ミクロンの透明で物理的な膜を貼り付けますので
特に「網点」は太って見えるという影響が出てきます。
 
「網点」を多用している場合は、印刷物が全体的に濃く見えるようになります。
 
カラー4色で刷った見本1
カラー4色で刷った見本2
カラー印刷で 左「PP貼りしたもの」 右「表面加工の無いもの」 
 
すごく色が変わっていますよね
 
これは「ピンク」をカラー4色で再現する場合は
「マゼンタ」の「網点」で印刷するからです。
 
PP貼りをしたことで加工前に比べて網点が太って見えてしまい
薄いピンクが濃いピンクに変わってしまいました
 

どうすればいい?こんなにピンクが濃くなるのは駄目なんだけど…

 
パッケージなどの印刷では「ここの色は変わってはまずい」という
ポイントとなる色を設定されることも多いですよね。
 
その色が変わるのを回避する方法としては
 
① 色校正を行って色の変化を事前に確認し網点のパーセンテージを調整していく方法
② 色が濃くなるのを前提に あらかじめ狙いの色より網点のパーセンテージを下げておく
③ ポイントとなる色を「特色」に変更する方法
 
などがあります。
 
① は、まず本紙校正を行って実際にPP貼りをするというやり方
どのくらい色が変化するかを確認し目的の色になるまでパーセンテージを調整していただく方法
言うのは簡単なのですがオフセット印刷、表面加工をする時間、それぞれを確認して調整し
もう一回 印刷して確認するまでの時間…
この方法だと、時間とコストがかなりかかってしまいます。
 
最近ではゆったりと作成していくことが難しい時代になってきましたし
そこまで時間とコストをかけられないということも多いですよね。
 
そのため ② の方法をデザイナー様や企画制作者様の経験とカンで
試みることが多いのではないでしょうか?
 

狙いどおり濃くなればいいけれど…そうならなかったときが泣ける

 
そんなときに ③ の方法「特色」にしてみることは結構有効な手段です。
 
特色1色で刷った見本1
特色1色で刷った見本2
特色印刷で 左「PP貼りしたもの」 右「表面加工の無いもの」
 

えっ!? 色がさっきほど変わってない?

 
そうなんです
 
しかし、これは特色だから色が変化していないのではなく
「網点」を使っていないから変化しにくかったんですね
 
「特色」は目的の色ズバリのインキで印刷する印刷方法
その為、印刷する際の特色のパーセンテージは基本的に「100%のベタ」です
 
網点が無いのですから網点が太って見えたりもしません
だから色の変化がそれほど大きく無いというわけですね
 

でも、全部の色がうまくいくわけでもないよね?

 
特色でも網点を使ったら網点は太って見えますし
色によっては光沢感や平滑性が出る分、変化して見える色もあります。
 
特色だから全く変化しないかという保証は無いんです。
 

『実際に見てみるのが一番いい』ということで、作りました!

 
大洋印刷オリジナル【カラー・特色・表面加工見本帳】では
 
● カラーで印刷したもの
● 特色で印刷したもの
 
に、PP加工をしたものも収録していますので、どのくらい色が変化するかをご覧いただけますので
ご興味のある方は、ぜひお手に取ってご確認ください。
 
今ならお問い合わせフォームからのお申し込みで無料で進呈中です。
 
カラー・特色 表面加工 見本帳1
 
カラー・特色 表面加工 見本帳2
特色をうまく活用して目指す印刷物を再現してくださいね
次回もお楽しみに!

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