COLUMN印刷ラボ
印刷ラボ
【第40回】紙箱は何枚から発注できる?
紙箱は何枚から作ることができる?
何枚からでも製造することは可能ですが1000枚以上から単価は安くなります
予定通り売れるかどうか分からないし在庫リスクを抱えない為にも
出来るだけ小ロットで生産したい…という ご要望が増えてきています。
たくさん注文すれば単価が安くなる
印刷物は たくさん注文すればするほど単価が安くなっていきます
理由は『 最低料金設定 』があるからです
最低料金設定とは、印刷機が印刷を開始するまでの準備にかかる時間を
費用に加算する仕組みで 例えば500枚、1000枚、3000枚の印刷するときも
『 準備にかかる時間 』は同じです。
印刷が開始して500枚だと10分、1000枚なら20分で印刷終了だとすると
準備時間が60分とすると、下記のような時間計算になります。
(作業時間例)
500枚 → 準備時間60分+作業時間10分=合計 70分 ÷ 500 → 0.14
1000枚 → 準備時間60分+作業時間20分=合計 80分 ÷ 1000 → 0.08
3000枚 → 準備時間60分+作業時間60分=合計120分 ÷ 3000 → 0.04
たくさん刷るほど単価は安くなる。これが印刷物の料金の基本的な考え方です。
1000枚くらいからが経済ロットだが
印刷単価が安くなる枚数は だいたい1000枚くらいからで2000枚になると更に安くなります。
とはいえ、たくさん刷っても、使わなかったらムダになってしまいますので
だいたい1年間くらいで使い切れる量を作ることをオススメしています。
見積りを300枚、500枚、1000枚、2000枚くらいで依頼すると
どのくらいで適正な単価になるかを選ぶこともできますし、少し単価は上がっても
最初はこのくらいまで数量を抑えて注文してみようと考えることもできます。
逆に、単価がこれくらいになるロットを見積りして欲しいと依頼することも可能です。
パッケージにかかる単価と数量は、商品の販売価格や販売計画に大きく影響する問題です。
必要な情報を集めるうえでも、どのくらいのロットと単価が適切かを見極めてみてください。
小さいものならオンデマンド印刷
小ロットで印刷したいと考えている場合は、オンデマンド印刷という選択肢もあります。
オンデマンド印刷は、印刷機が印刷を開始させるまでの準備時間が短いのが特徴です。
最低料金設定が低いので、小ロットでも経済的な単価になる場合もあります。
オンデマンド印刷は、オフセット印刷に比べると、できないことがあります。
大きいサイズの紙箱や包装紙は作れないし、ニスやエンボス加工などの表面加工も選べません。
使える紙にも制約があります。
しかし、名刺やタグ、地域配布のチラシ、ラベルなどを100〜500枚くらいで
やりたいときなどには適している可能性があります。
年々、オンデマンド機の性能がアップして、ますます便利になっていくオンデマンド印刷。
ぜひ活用してみてくださいね。
価格表を用意しました
4種類の仕様で比較できるように価格表にしました(画像 右からABCDの順です)
【 A 】 ➞ カラー4色 + 金印刷 + エンボス金箔 + ホログラム(ブルー)箔
【 B 】 ➞ カラー4色 + エンボス金箔
【 C 】 ➞ カラー4色 + 金印刷
【 D 】 ➞ カラー4色
『 A 』は、ちょっと豪華すぎる仕様なのでB〜Dを参考に見てみてください。
枚数が増えると安くなっていくのがわかると思います。
あくまでも参考程度の価格表なので、実際にあなたが作りたい紙箱は
個別に見積りさせていただきますので ぜひお問い合わせください。
仕様が確定している方はこちらから
あとがき
枚数が増えると単価は安くなるけど、たくさん作りすぎると余ってしまう。
数量とコストの問題はトレードオフ。頭を悩ませる問題ですよね。
近年はSDGsの観点から、できるだけ小ロットで作るのが主流になってきていると感じています。
1000〜2000枚くらいが多い印象でギフト箱などは300~500組くらいが多い気がします。