広島県東広島市 | パッケージ印刷・包装紙・箔押し加工

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印刷ラボ

【第45回】印刷立ち会いはできますか?

仕上りの色味が狙い通りいくかどうか心配なので 印刷に立ち会うことはできますか?
…という ご質問をいただきました

事前の確認とご予約が必要ですがオフセット印刷の立ち会いにご来社いただくことは可能です

繁忙期などタイトなスケジュールで印刷工程を組まないと行けない時期は
通常よりも時間がかかる印刷立ち会いはお請けすることができないことがあります

その場合は 印刷立ち会いは諦めていただき本機校正 をおすすめしています
また 印刷立ち会いを行うことで時間と用紙が沢山かかるため
事前にもらった見積りよりも割高になる場合があります

後のトラブルを防ぐために 改めて見積りを依頼しておくことがおすすめです

印刷立ち会いで何ができる?

刷り出しを見ていただくことで意図していたとおりの色味で印刷できているかを
確認することができます

思っていた色と違っていたら?

インキの出る量を調整して理想とする色味に少しでも近づけることができますが
刷り出しは その印刷会社の標準インキ濃度で行います

標準濃度で印刷すると最も色味が安定します
インキ濃度を調整することはイレギュラーなことであること 』が前提の話になります
本来であれば インキ量などは調整せずに印刷を中止して本番の刷り出しをみながら
事前に想像していた色味に印刷結果が近づくようデータを調整するのが正しい流れです

しかし 印刷を中止してしまうと機械に取り付けたCTP刷版の料金や色合わせ 作業時間など
発生したコストの経費が請求されることになります

また 後日データを修正した後に再び印刷立ち会いを行う時間的な遅れも発生します
その為 印刷日当日にできる範囲で ちょっとでも理想とする色味に近づけるために
インキの出る量を標準濃度よりも少し多く出したり 少なく出したりといった
調整を行うことが可能です

インキ濃度の調整をするときの注意点

あまり極端にインキ濃度を調整する色が安定せずトラブルに繋がります
オペレーターの意見を聞きながら できる範囲での調整に留めるのがポイントです

また 主に4色カラーでの話になりますがインキの出る量を調整するので
印刷物の紙面全体の色味が変化します

ピンポイントに この写真の色だけ調整したいと思っても それ以外のところの色も一緒に
変化してしまいます
どこを優先して どこを諦めるかを判断しなければいけません

オフセット印刷機は構造上 ボタン一つですぐにインキ量が変わるわけではなく
印刷機の内部に入っているインキ量が増減するまでに用紙を何十枚も刷って
少しずつ色味が変化していきます
ですので 調整回数が増えると時間と用紙を大量に消費してしまうことになります

インキ量の調整は1回か2回までにして それでも理想な色にならない場合は諦めることも重要です

どうしても色味に納得がいかなかったら?

インキ量で調整しても どうしても色味に納得がいかなかった場合印刷を中止しましょう
本番印刷で刷った印刷物(刷本=すりほん)が 色味調整の重要な参考になります。

刷本を見ながら 理想とする色味になるようにデータを修正して 後日改めて印刷してください。
データ修正の仕方がわからない場合は 印刷会社と相談しましょう
場合によっては刷り方を変えたり 用紙変更をしてデータ以外の要素が大切になることもあります

また 本番印刷を中止した場合はCTP刷版料金や用紙料金 セットアップ料金などが
印刷会社から請求されますので中止の判断をする際は どのくらいの費用がかかるのかを
印刷会社に確認しておくと良いかと思います

コストがかかってしまい もったいないと考えるよりも
もしもこのまま全部印刷してしまって全部無駄にするよりはよかったと考えられる場合は
中止を決断してください

思ったとおりの仕上りになったときの喜びは格別ですよ 

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