COLUMN印刷ラボ
コラム
”ダサい”から学ぶ!洗練されていないパッケージデザインが売れる理由
「一見、垢抜けない、野暮ったい印象を与えるキャッチコピーやデザインの商品パッケージが、妙にしっくりきて思わず手にとってしまう・・・」という経験はありませんか?
今回は、一見”ダサい”と見なされる商品パッケージのデザインがなぜ市場で成功しているのか、その理由をご紹介します。
これから商品パッケージ制作やものづくりをお考えの方々に、”こんな視点でのパッケージデザイン選択もありなんだ”という新たな洞察の参考にしてくださいね。
理由1 ダサいけど、ぱっと見て分かりやすい実用性
パッケージに多くの情報を詰め込むと、見た目がゴチャゴチャしてしまい、それが”ダサい”という印象を与えることがあります。
しかし、デザイン性よりも「大きな文字で情報が分かりやすく書かれていること」を最優先にした方が商品が売れやすい場合があります。
例えばスーパーマーケットのチラシのように、商品の価格情報が分かりやすく提示されたデザインは、消費者にとってわかりやすいくお得感を伝えるために意図的な演出しているともいえます。逆に、文字が少なく、シンプルな洗練されたデザインでは、消費者の関心を十分に引き起こせない可能性があります。高級感を優先したデザインを選択したことで、ターゲット層への商品メッセージの伝達を困難にしてしまうのです。
理由2 ダサいデザインこそ、親近感と懐かしさが響く
垢ぬけない、野暮ったい、時代に合わないなどのダサいデザインは、しばしばレトロやノスタルジック、親しみやすさやお得感を消費者に与えることができます。
例えば、レトロな外観を採用したお菓子のパッケージでは、見た目の”ダサさ”がブランドの歴史や伝統を象徴し、親しみやすさや安らぎを与えることで、購入のきっかけをつくります。あえてそういったデザインを採用することで、ブランドストーリーを消費者に伝えやすくするという戦略的マーケティングが行われています。
人は過去に良い経験をしたものに対して好意的になりやすいため、このようなデザインは特に年配の消費者や、特定の地域など文化を共有する人々に受け入れられやすい傾向にあります。
理由3 ダサいデザインは、ユニークさで他と差別化できる
現代のマーケットは類似した商品で飽和しており、消費者は新鮮さや独自性を求めています。
例えば、あえてデザインの色彩理論に従わない、あるいは意図的に不調和な色の組み合わせを用いることで、野暮ったさを感じさせるけれど、消費者の目を引き、インパクトを残します。
”ダサい”デザインは、そのユニークさによって、他の商品よりも目立ち、差別化できる場合があります。
理由4 デザインのダサさが、購買のきっかけに
商品パッケージデザインにおいて最も重要なのは、”手に取りたくなるデザインであること”です。
洗練されたデザインよりも、一部の消費者にとってはダサいデザインの方がキャッチーで魅力的に映ることがあります。
キャチコピーやデザインのダサさが、消費者の関心を引き、商品が売れる要因になることがあります。
まとめ
商品の売れ行きに大きく影響を与えるパッケージデザイン。
”一見ダサいけどなぜか手に取りたくなる”パッケージデザインを採用することは、合理的なマーケティング戦略ともいえるでしょう。
私たち大洋印刷株式会社は、広島で創業して60年以上、パッケージ印刷や紙器印刷を中心に、時代の流行やニーズに合わせた印刷物の提供を行ってきました。
”お客様に手に取ってもらう商品パッケージづくり、ものづくり”の伴走を弊社にさせていただけませんか?
(もちろん、”ダサい商品パッケージにする”ことが目的ではないので、ご安心くださいね)