COLUMN印刷ラボ
コラム
安全第一ではさみ事故を減らす!大型裁断機を使う前に知っておくべき印刷現場の必須ポイント
はじめに
印刷業界での作業では、業務用大型裁断機の正確かつ安全な使用が非常に重要です。
本記事では、大型裁断機の使い方と事故を防ぐための安全対策について詳しく解説します。
業務用大型裁断機の使い方
大型裁断機は紙の断裁において重要な役割を果たします。
使用時はまず、安全ロックを解除し、レバーを使用して紙を裁断機にセットします。
重要なのは、見当(断裁位置の微調整)であり、細かい位置調整が裁断の品質に大きく影響します。
安全対策と事故防止
大型裁断機操作時には、手や指をクランプ(紙押え)に挟まれる事故や替刃の交換時など様々なリスクがあります。
以下のような対策が重要です。
★替刃の交換とメンテナンス
裁断機の刃は、定期的な交換が必要です。
鈍った刃を使用すると、裁断の品質が低下し、安全上のリスクも高まります。
刃の交換時や刃先の清掃時のけがには注意が必要です。
替刃を交換する際は、機械の安全ロックを確認し、適切な手順で行います。
★自動紙揃機や道具(コツ)を使って紙を揃え手を近づけない
裁断前に印刷物を綺麗に揃え、クランプ(紙押え)に直接手が近づかないようにします。
★クランプセンサーの導入
クランプセンサーとは手や指が挟まれそうになった時に裁断機を自動停止させるセンサーです。
このセンサーによって印刷物以外の手指や異物が検出され、事故を未然に防ぎます。
★ソフトクランプ安全装置の利用
見当ペダルによる押さえ圧力を最小限に軽くしクランプの力を弱めることで、オペレーターの安全を守ります。
★光電管安全装置の使用
光電管安全装置には通常、赤外線センサーが含まれています。
このセンサーは、裁断機の危険な部分周辺に赤外線ビームを放射し、そのビームを受信することで安全領域を監視します。
刃物下降中に、断裁機本体開口部の両側に取り付けられた光電管の光軸を遮光すると刃物は急停止します。
まとめ
大型裁断機の操作は、正確性と安全性を同時に確保する必要があります。
これらの安全対策を実施することで、事故のリスクを大幅に減らし、より安全な作業環境を実現することができます。
印刷サービスを選ぶ際、印刷の品質にくわえて、高い安全基準が維持されているか、という基準で会社を選んでみてはいかがでしょうか?