COLUMN印刷ラボ
打ち合わせ方法
パッケージ印刷がはじめてでも安心!製作の流れを分かりやすく解説します

執筆:福富 康一(福ちゃん)/最終更新:2025-08-29
オリジナル紙箱を作りたい方へ
「オリジナルで紙箱を作りたいけれど、どういう流れで進めるのか分からない」
そう思って立ち止まってしまうデザイナーさんや、企業の企画制作ご担当の方は少なくありません。
紙箱は、ただ商品を入れる“容れ物”ではなく、ブランドや商品の価値を伝える重要な要素です。
だからこそ、最初の一歩から正しい流れを知っておくことが大切。
今日は、オリジナル紙箱ができあがるまでの流れを、分かりやすくご紹介します。
「こんな感じで進んでいくのか」と全体像を知っていただくことで、安心して取り組んでいただければと思います。

1.企画・紙選びから始まります
まずは「何を入れる箱なのか」「どんな印象を持たせたいのか」を整理します。
たとえば——
• 高級感を出したい
• コストを抑えたい
• 環境に配慮した素材を使いたい
このような方向性が決まると、自然と使う紙の種類も絞れてきます。
紙には驚くほど多くの種類があります。
裏面がグレーのコートボール。
裏面が白い特殊板紙や高級板紙。
独特な手触りのファンシーペーパーなどなど。
用紙の手ざわりひとつで、ブランドの世界観が変わってしまうこともあるのです。
弊社では大和板紙や平和紙業、竹尾の見本帳をほぼ全種類揃えているので、実物を触って比較しながら「これが一番しっくりくる」と選んでいただけます。

2.サイズと形を検討する
次に商品の寸法を測り、箱の形式を検討します。
キャラメル箱、スリーブ箱、蓋底型……どの形にするかで、使う紙の厚みや加工工程が変わります。
例えば、軽いお菓子ならキャラメル箱で十分。
一方で重さのある瓶やギフト仕様ならN式型や蓋底型のほうが安心。
このように、形の選択は「デザイン性」と「機能性」の両方を考えて決めていきます。
3.サンプルカットを作成 + 見積書を提示
仕様がまとまったら、実際の紙でサンプルカットを作ります。
実寸サイズで仮の箱を組み立ててみると、「フタがきつい」「思ったより深い」といった気づきが必ず出てきます。
この段階で見積書も一緒に提示します。
「仕様」と「コスト」を並行して確認できるので、社内承認もしやすくなります。

4.サンプル・見積がOKになったらデザイン作成へ
サンプルも見積も問題なければ、正式にCAD図面データをお渡しします。
これは展開図と呼ばれる正確な設計データで、デザイナーさんはこれをもとにAdobe Illustratorでデザインを作成していただきます。
サンプルカットを行なって、問題が無いことを確認していただいた図面データですので、安心してデザインを進めていただくことができます。
5.データ入稿と検版
デザインが完成したら、Illustratorなどで入稿いただきます。
その後、私たちのほうで検版(データチェック)を行い、塗り足し忘れや、安全マージンの確認。特色指定のミスなどを確認します。
この段階でしっかり確認することで、後工程での大きなトラブルを防ぐことができます。
6.念校PDFで最終確認
検版を終えると、印刷直前の念校PDFをお渡しします。
「本当にこれで印刷して大丈夫か」を最後に見ていただくステップです。
ここで最終確認していただき、「完全校了」が出てから印刷に進みます。
7.校了後、印刷・加工へ
完全校了が出てから、いよいよ印刷が始まります。
印刷後は、表面加工・打ち抜き・箔押し・エンボスなどの特殊加工を行い、貼り工程を経て完成します。
以上でオリジナル紙箱が納品されます。

流れを知れば不安はなくなる
オリジナル紙箱づくりは、
- 企画・紙選び
- サイズと形の検討
- サンプルカット+見積
- CAD図面でデザイン開始
- データ入稿・検版
- 念校PDF確認
- 完全校了→印刷開始
この順序で進んでいきます。
「ただ箱を作る」のではなく、企画からサンプル、検版、念校をきちんと踏むことで「思っていた通りの仕上がり」に近づけることができます。
この記事を読んで、「次に何をすればいいのか」が少しクリアになったのではないでしょうか。
もし「自分の企画も相談してみたい」と思った方は、どうぞお気軽にご連絡ください。
初めてでも安心して進められるように、専門家として伴走いたします。