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接着レス構造が叶える簡便組立と環境配慮

パッケージの組み立てに「接着剤を使わない方法」があるのをご存じですか?
最近、食品・化粧品・ギフト業界で注目されているのが、接着レス構造(グルーレス構造)です。
効率化と環境への配慮、両方を実現できるこの仕組みは、2025年の今、さらに進化を遂げています。
接着レス構造とは?

接着レス構造とは、のりやテープを使わず、紙の折り込みや差し込み部分だけで箱を固定する技術です。
箱を折るとツメや差し込み部分が噛み合い、そのまま固定されます。
この方法は作業ラインでの効率化とエコ化を同時に叶える設計として注目されています。
最新動向から見るメリット

1. 組立作業の効率化
接着工程が不要なため、製造ラインがシンプルになり、人件費・作業時間の削減につながります。
実際、欧州の大手製造現場では接着レスの導入により、ライン停止リスクの低下や作業スピードの向上が報告されています。
2. リサイクルが容易
接着剤がない分、100%紙としてリサイクル可能です。
接着剤が混ざらないことで再資源化の工程が簡単になり、サステナブルなパッケージ設計に最適です。
3. 輸送・保管の効率化
平らな状態で納品でき、必要なときに素早く組み立てられるため、倉庫での保管スペースや輸送コストも削減できます。
4. デザイン性の進化
以前は効率重視のイメージでしたが、最近は差し込み部分そのものをデザイン要素に取り込んだ構造や、曲線を活かしたフォルムが登場。
ブランドの世界観を表現しながら、エコで機能的なパッケージが実現しています。
どんな商品に向いているの?

- ギフト用ボックス:手作業での箱詰めが多く、作業効率アップに直結
- 食品パッケージ:高速ラインでも短時間で組み立て可能
- エコやSDGsを意識したブランド:環境配慮型パッケージで企業イメージの向上
実用事例:
国内化粧品メーカーでは、接着レス構造を採用したタブ付き開閉式パッケージを導入し、「高級感+作業性の向上」の両立を実現。
海外ではギフト用や食品用パッケージの標準仕様として採用が進んでおり、リユース可能なデザインとして高評価を得ています。
まとめ
- 接着レス構造は、効率化・環境配慮・デザイン性を同時に叶える設計
- 2025年現在でも、製造ラインの合理化とリサイクル性の高さから採用事例が増加中
- SDGs対応のパッケージ戦略に欠かせない要素として注目されています
効率化と環境配慮、そしてブランド価値向上。次のパッケージは「接着レス構造」で新しい選択をしてみませんか?