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コラム

新茶シーズンに最適!お茶の香りと品質を守るパッケージ技術

5月は一年の中でも特別な時期――それは「新茶」が出荷される季節だからです。初摘みの新茶は、香りも味わいも格別。その繊細な風味を損なうことなく届けるためには、パッケージの役割が極めて重要になります。

さらに、5月22日は「抹茶新茶の日」としても知られており、新茶の中でも抹茶に注目が集まるタイミングです。抹茶は特に光・湿気・酸素に弱く、その品質保持にはより高度なパッケージ技術が求められます。この時期の販促やPRに合わせたパッケージ開発は、ブランド価値を高める絶好の機会となります。

この記事では、香りを閉じ込め、品質を保ち、見た目も美しく仕上げる最新のパッケージ技術をご紹介します。

なぜ新茶にパッケージ技術が必要なのか?

新茶の最大の魅力は「香り」と「鮮度」。ところが、このふたつはとてもデリケート。湿気や酸素、光にさらされるだけで、風味が失われてしまいます。だからこそ、以下の3つの機能を備えたパッケージが必要になります。

  • 遮光性:光による酸化を防ぐ
  • 防湿性:湿気から茶葉を守る
  • ガスバリア性:酸素を遮断し、酸化を防止

これらの基本的な性能に加え、現在では「再封性」「簡便性」も重視される傾向にあり、消費者の使いやすさも設計に求められています。

お茶の風味を守る素材と加工技術

アルミ蒸着フィルム

現在でも最も高い評価を受けるバリア素材の一つ。酸素・湿気・光を遮断する機能に加え、印刷適性も高く、美しいパッケージデザインが可能です。

三層・四層ラミネート構造

最新では、より高いバリア性と耐久性を求めて「四層ラミネート」も登場。PET+アルミ+NY(ナイロン)+CPPといった構成で、密封性と強度を向上させています。耐ピンホール性が高く、輸送時の安全性も向上します。

窒素充填(チッソ充填)+真空パック併用

高級茶ブランドでは、窒素充填と真空パックを組み合わせることで、極限まで酸化を防止。海外輸出時の鮮度保持にも広く採用される技術です。

バイオマスインキ・植物性ラミネート

環境配慮型商品が主流となる中、バイオマスインキや植物由来のラミネートを使用したサステナブルなパッケージへの関心も高まっています。

高級感を演出するデザイン技術

和紙調印刷+エンボス加工

最新のデジタル印刷技術を使えば、PP素材やバリアフィルムにも“和紙の質感”を再現可能。高級感と防湿性の両立が可能です。さらにエンボス加工を加えることで、手に取ったときの感触にも差を出せます。

箔押し・ホログラム箔のトレンド

定番のゴールド・シルバー箔に加え、“ホログラム箔”による視覚的インパクトの高いパッケージも注目されています。特にギフト用途では効果的です。

季節感+透明窓(のぞき窓)構造

最近では、新茶の鮮やかな色を一部“見せる”構造も増加。バリア性を損なわずに、内袋との二重構造を活用して外側に小窓を設けるなどの設計が可能です。

まとめ

新茶シーズンは短く、勝負の時期。その品質を守り、価値を最大化するためには、パッケージの力が欠かせません。

  • 高機能素材(アルミ・多層フィルム)で風味を守る
  • 窒素充填・真空パックで酸化を防ぐ
  • 和のデザイン+高級加工で感性に訴える

5月22日の「抹茶新茶の日」を一つの節目とし、パッケージを通じて季節感とブランドらしさを伝えていきましょう。

お茶のパッケージは、単なる容器ではなく「香りと感動を届けるツール」です。日本茶・ハーブティーブランドの皆さまは、ぜひ最新の素材と技術を取り入れて、この初夏の勝負どきに備えましょう。

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