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コラム
なぜ「赤」が売れる?パッケージデザインにおける色彩心理の秘密

パッケージデザインにおける「赤」は、消費者の視線を引きつけます。しかし、赤といってもその種類やトーンによって与える印象は異なります。本記事では、赤色を種類別に分け、それぞれの心理的効果やパッケージデザインへの応用方法を具体的に解説します。
鮮やかな赤:#FF0000
(1) 効果
・視認性が高い:鮮やかな赤は視覚的に最も目立つ色の一つです。
・エネルギッシュな印象:情熱や興奮を象徴し、購買意欲をかき立てます。
・食欲増進効果:脳に食欲を刺激する信号を送ります。
(2) 活用例
・食品パッケージ:スナック菓子やファーストフードで多用。
例:某ポテトチップスブランドは、赤を基調としたデザインで「食欲をそそる」効果を実現。
・セール品や限定商品:緊急性や特別感を演出。
例:割引商品や季節限定品での活用。

深みのある赤(ワインレッド):#B33E5C など
(1) 効果
・洗練された印象:落ち着きと高級感を与える。
・信頼感:成熟したブランドイメージを強調。
・温かみ:親しみやすさを兼ね備えた色。
(2) 活用例
・高級チョコレートやワイン:プレミアム感を演出。
例:赤とゴールドを組み合わせたパッケージで特別感を強調。
・ギフト商品:贈り物としての高級感を引き立てる。
例:バレンタインやクリスマス用のギフトパッケージ。

オレンジがかった赤(コーラルレッド【ピンク】):#FF6347 など
(1) 効果
・親しみやすい印象:明るくフレンドリーな印象を与える。
・元気なイメージ:活気や楽しさを感じさせる。
・女性らしさ:柔らかく、優しいイメージを演出。
(2) 活用例
・化粧品パッケージ:リップスティックやチークなどで使用。
例:某化粧品ブランドが親しみやすさを訴求するために採用。
・飲料パッケージ:ジュースやフレーバーウォーターで活用。
例:健康志向の商品でポップな印象を与える。

暗い赤(バーガンディ):#800020 など
(1) 効果
・高級感と伝統:深みのある色合いがクラシックな印象を与える。
・落ち着き:安心感や信頼感を与える。
・格式:特別な場面に適した印象を作り出す。
(2) 活用例
・高級食品やアルコール飲料:熟成感や品質の高さを強調。
例:高級ワインやクラフトビールのパッケージ。
・ファッションブランド:クラシックなデザインを強調。
例:高級バッグや靴の化粧箱。

赤色を使う際の注意点
(1) 過剰な使用を避ける
赤は強い印象を与えるため、多用すると視覚的な疲労を招きます。
・例:赤を背景全体に使用するのではなく、ポイントカラーとして活用。
(2) 他の色とのバランス
赤は単独で使用すると強烈すぎる場合があるため、他の色と組み合わせて調和を図りましょう。
・例:赤と白で清潔感を、赤と黒で力強さを演出。
(3) 文化的背景を考慮
赤は地域や文化によって意味が異なるため、海外展開時には市場調査が不可欠です。
・例:日本では「祝福」などを象徴する色ですが、他の国では異なる意味を持つ場合があります。
まとめ
赤は、その種類やトーンによって異なる心理的効果を生み出すパワフルな色です。鮮やかな赤は食欲や緊急性を、深みのある赤は高級感や落ち着きを、それぞれ消費者に伝えることができます。ターゲット層や商品の特徴に合わせた適切な赤色の選択で、パッケージデザインの効果を最大化しましょう。最新のデザイン事例や色彩心理の知識を活用して、「赤」の持つ力を存分に引き出してください。
パッケージデザインにおける「赤」は、消費者の視線を引きつけます。しかし、赤といってもその種類やトーンによって与える印象は異なります。本記事では、赤色を種類別に分け、それぞれの心理的効果やパッケージデザインへの応用方法を具体的に解説します。