広島県東広島市 | パッケージ印刷・包装紙・箔押し加工

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印刷ラボ

第21回 大幅にすれ違いを防ぐ情報です

今回のテーマは「図面」
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紙箱の見積を依頼するときに悲しいすれ違いを無くすコツが2つあって、その一つが「図面データ」を添付すること
図面データを見積もり依頼のときに一緒に添付することで、たくさんの情報を印刷会社へ伝えることができます。
 
図面データで何を伝えることができるのか?
 
印刷会社は図面データがあれば次のような情報を読み取ることができます。
 
・この紙箱の性格な寸法を把握できる
・集版して無駄のない紙のとり方を計算できる
・貼りがあるかどうかを把握できる
・機械で貼ることができるかどうかを検討できる
・後加工が必要なものかどうかを把握できる
・プロが設計してヒカエが計算されている図面かどうかを把握できる
・商品の完成状態をイメージして共有することができる
 
紙箱の完成品を具体的にイメージすることができることが とても大きく、図面があることで
漠然とした数値だけだった情報が、よりあなたの作りたい紙箱のイメージに近づきます。
それを印刷会社と共有することで具体的に完成品を想像しながら見積をしてもらうことができるのです。
 
これは結構重要なことで、実際に紙箱を作っていく工程では完成品のイメージの共有が幾度となく行われます。
それくらい今は、未だ無いものを共有することは難易度が高く事故が起きやすい作業です。
少しのすれ違いが大変なミスにつながる業界ですので図面データは、はじめの第一歩としてお互いに正確に
共有しておきたい情報なのです。
 
図面データとは何?
 

 
・図面全体の寸法 縦○○mm×横○○mm
・それぞれの線と線のあいだの数値
・箱の形状

 
などが図示されているものです。この内、理由は後からお話しますが図面全体の数値は絶対に必要です。
また補足として
 
・用紙名と厚み
・紙目をどちらに通すか
・図面を描いた日にち
 
の3つの情報が入っていると、なお良いです。
 
上記の画像では2丁付けといって同じ図を2面付けている状態のものですが、これは「集版」と言われる
面付け済みの図面になっています。
集版は印刷会社側で行いますので1丁の図面があれば大丈夫です。
 
図面データの形式は何がいい?
 

 
図面データの形式は様々ですが、用途として 「Adobe Illustrator」 で開くことが可能なデータであればOKです。
ここで非常に重要なのは、実寸がわかるデータであることです。
 
よくあるミスの事例で、福富が新人時代の印刷事故のエピソードを紹介しましょう。
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ある日、お客様のA様から寸法の情報として図面データをいただきました。
A様は紙箱を作るのが初めてのお客様ではなくて、図面もご自分で引いて入稿される方…
 
A様『 いつもどおり図面データはAIデータで入稿しますよ 』
福富「 了解しました!それではAIデータから寸法を測りますね 」
A様『 見積りすみませんが、急ぎで2日後くらいまでにもらえません? 』
福富「 図面データがあれば図面作成の手間が省けますから大丈夫ですよ 』
 
早速いただいたAIデータを開いて数値を確認しました。
データで図ると縦×横の数値は 159.089mm × 139.615mm
「 ずいぶん小さな箱だな? 」とは思ったのですが、急がれているし小数点以下の数値が残っているのは
正式な図面作成ソフトを使わずに図面を引くとよくあることなので、あまり気にせずに急いで見積りしました。
 
そして2日後に見積を提出。
無事に見積りが通って紙箱を作ることになりました。
しかしデザインデータが入稿されて色校正を始めようとした時に、とんでもないことが発覚しました。
 
デザインデータの数値が 661.5mm × 580mm になってる!?
 
実はA様が最初に入稿されたAIデータは縮小がかかっていて、実寸ではなかったのです。
慌てて用紙を再計算しましたが1枚の紙から取れる紙箱の枚数が大幅に減ってしまい
大きくコストが上がってしまう事態になりました。
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寸法は紙箱のコストに関わる とても重要な数値で図面全体の数値は絶対に必要です。
図面データは縮小がかかる場合があることを頭にいれ、次からは数値も必ず共有しあい、縮小された図面ではないかを
確認しようと心に誓った事件でした。
 
図面引けないんだけど どうすればいい?
 
CADソフトなどを持たれている方であれば、自前で引くこともできると思いますが
手っ取り早いのは見積りをお願いするパッケージ印刷会社へ図面設計を頼んでしまうことです。
 
図面を自分で引けないよ…という方は、図面作成ごと見積り依頼のときにお願いしましょう。
図面を引くのに数日かかりますので、見積回答には余裕をもって頼むようにしましょう。
図面作成の頼み方は、こちらのブログで詳しく説明していますので よろしかったら読んでみてくださいね。
 
それではまとめです
・図面があれば様々な情報が読み取れる
・図面は実寸であることが重要
・縦×横が何ミリなのかは数字でも書いておく
・図面が引けない場合は印刷会社へ頼もう
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図面作成のご依頼やお見積りのご依頼は「お問い合わせフォーム」からお気軽にどうぞ!
紙箱の見積もり依頼は初めてな方も熟練の担当者が親身になってお手伝いさせていただきますのでご安心ください。

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