COLUMN印刷ラボ
印刷ラボ
第37回 面付け・1本刃と2本刃ってなに?
『 面付けってなんですか? 』
『 面付けには1本刃と2本刃があるって聞いたけど、何が違う? 』
という ご質問いただきました。ありがとうございます。
まず1本刃や2本刃を説明する前に、面付けを知る必要があります。
名刺やメッセージカードを、このようにデザインしたとします。
面付けとは?
面付けは誰がやる?
面付けは、基本的に印刷会社側で行います。
印刷会社ではA4やB4、A3といったサイズだけではなく L判や菊判、四六判など様々な規格の紙を
取り扱いしています。
お客様の方では、どの紙サイズにどれだけ丁付けして入稿してよいものか判断が難しいと思います。
よって面付けおよび1本刃で付けるか2本刃で付けるかは印刷会社が判断することとなります。
1本刃とは?
面付けをある程度 理解していただけると分かってくるかと思いますが
印刷物同士ぴったりと隙間なく配置した状態のものが1本刃です。
1本刃で付けることで、印刷する用紙により多くつけることができます。
ただし、塗り足しのある印刷物(切れるとこまでデザインの入ったようなもの)の場合は
1本刃でつけることはできません。
2本刃とは?
隙間を開けて並べる付け方で、一般的には1つの印刷物につき3mm
横並びになるとその倍の6mmの間隔を開けます。
印刷物のハシまで色がついている場合には、塗り足しを備え付けます。
仕上げのときに隣に付いている印刷物に色が入ってしまったり
色がハシまで付かなかったりといった不具合が発生します。
印刷物のハシまで色がある場合には必ず塗り足しを付け2本刃で面付けします。
このとき塗り足しは基本的には3mmずつ色を伸ばすので
印刷物を隣り合わせに配置した場合には6mmほど間隔が開くことになります。
印刷物のハシまで色が付いていれば、必ず塗り足しを付けて入稿しましょう。
A4用紙いっぱいに10丁入れれていたものが上下方向にも塗り足しが発生すると
8丁しか付かなくなってしまい100枚ほど注文した場合ですと
10枚で刷れていたものが13枚ほど必要になってきますので
お見積りも少しだけ上がってしまいますことをご理解いただけると幸いです。
特にパッケージ印刷の場合は、塗り足しの付け方が特殊な場合があります。
はじめての方はお問合わせいただくか、事前にデータをお送りいただき
印刷会社の指示を受けてから塗り足しを付けるとトラブルの事前防止に繋がります。
今回の記事が参考になれば幸いです。