COLUMN印刷ラボ
コラム
“立体感”で差をつける!エンボス加工&型抜き技術の魅力とは

パッケージは、商品そのものの“印象”を左右する大切な存在。特に、視覚だけでなく“触感”にも訴える加工技術は、ブランド価値を高める上で今や欠かせない要素となっています。現在、エンボス加工や型抜き加工といった特殊技術は、他社との差別化を図るための有力な戦略として注目されています。
エンボス加工が“記憶に残る体験”をつくる理由

エンボス加工は、紙の表面を浮き上がらせることで、視覚と触覚の両方に訴えかける演出を可能にします。
- ブランドロゴや模様をエンボスで浮き出させることで、手に取ったときの“特別感”を演出
- 高級スイーツや化粧品、ギフト向け商品のパッケージで特に高い評価
- CMYK印刷では表現できない「立体感」を加えることで、強いインパクトを与える
加えて、2025年時点でもエンボス加工は依然として人気が高く、特にラグジュアリー商品やブランディングを重視する企業において採用率が高まっています。
型抜き加工で“遊び心”と“伝わるデザイン”を両立

型抜き加工(ダイカット)は、紙に自由な形状を施すことで、遊び心や驚きを演出する技術です。商品パッケージに「のぞき窓」やユニークな形状を加えることで、視覚的な興味を引き出すだけでなく、商品の魅力を直感的に伝えることができます。
- 素材の一部をくり抜き、中身を見せることで購買意欲を刺激
- ギフト用途や子ども向け商品で特に効果的
- 製品の世界観に合わせた「ストーリー性あるパッケージ設計」が可能
型抜きはただのデザインではなく、商品の個性やコンセプトを“形”として表現する大切なツールです。
最新技術の融合で、より印象的なパッケージに

近年では、エンボス加工や型抜き加工に加えて、箔押しやホログラムといった加工を組み合わせるケースも増えています。
- エンボス+箔押しで高級感とインパクトを同時に演出
- 型抜き+透明窓構造で中身を見せつつ、バリア性も確保
- 和紙調印刷やエコ素材との組み合わせで、環境配慮と高級感の両立も可能に
これにより、ただの包装材ではなく、「ブランドの世界観を語る」ツールとしての役割が強化されています。
使用シーン別のおすすめ活用法
シーン | 用途 | 加工技術 | 効果 |
---|---|---|---|
高級ライン・ギフト商品 | プレミアム感を演出 | エンボス+箔押し | 高級感とブランド訴求 |
限定パッケージ | 特別感・季節感を伝える | 型抜き+透明窓 | “中身を見せる”+興味喚起 |
環境配慮パッケージ | 脱プラ&シンプル志向 | 型抜き+エコ素材 | SDGs対応+デザイン性 |
店頭販促用POPパッケージ | 視認性と記憶に残る仕掛け | 立体エンボス+型抜き | 目立つ+手に取らせる |
導入時の注意点と選び方のポイント
- 初期費用(型代や調整費用)に注意:ロット数に応じた最適化が必要
- 素材との相性:厚みやコシのある紙材がより加工効果を引き出す
- 組み合わせ設計:複数の加工を使う場合は、工程順やレイアウトの工夫がカギ
まとめ:パッケージは“触れる広告”へ
エンボス加工や型抜き加工は、単なる装飾ではなく、消費者との“感覚的なコミュニケーション”を可能にするデザイン戦略です。ブランドの世界観を立体的に伝えることで、他社製品との差別化を図るだけでなく、購買体験そのものの価値も高めることができます。
今こそ、パッケージに“触感”という新しい魅力をプラスし、記憶に残る商品体験を届けてみませんか?
大洋印刷では、設計から加工、量産までワンストップで対応しています。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。